地方へのUターン・Iターン転職を成功させるには

U・Iターン転職者は即戦力

転職を希望する動機は人それぞれですが、IT業界のU・Iターン希望者には東京でのITゼネコン構造に疲れ果てたという方や、実家を継ぐことになったり、親の介護でIターンをしなければならなくなる方がいます。

また、女性は特にライフイベントが仕事に直接影響するので仕事を続けたいと考えていても結婚や夫の転勤などでU・Iターンをせざるをえないこともあります。

地方の求人数は大都市に比べて少ないのは紛れもない事実です。
東京はIT業界に限らず政治経済の中心であるため企業が集中し、求人数が多く転職活動をするにしても目移りしてしまうほどの求人数があります。

しかし、人口が減っている地方では片手で数えられるくらいの求人しかないということも珍しくありません。

ただ、都会の過酷な労働を経験して来たり、様々な職場を渡り歩いてきたU・Iターンのエンジニアたちは地方企業では喉から手が出るほどほしい人材なのです。それはもちろん即戦力になるからです。

先にも述べたように地方が抱える問題は人口流出です。
そこにひょっこり即戦力が落ちてきたらどこの企業もわれさきにと飛びつくことでしょう。

また、今年(2015年)に政府が地方創生に向けて出した「地方創生IT利活用促進プラン」により地方の活性化にはITの力が必要だという一定の認識が出来上がっています。

今後、地方の中小企業だけでなく自治体でも業務システムの構築、クラウドサービスの利用などIT技術者の需要が高まると言えます。

U・Iターン転職。心配なのは収入面

U・Iターン転職での一番の心配事は収入ではないでしょうか。

IT業界に限らず地方の企業の給与は大都市に比べ少ない傾向にあります。
もちろん傾向というだけで都会以上の給与を支給している企業もあります。

また、経験やスキルなどの自身の付加価値をアピールすることで希望の給与となることも十分ありうることです。それは地方企業では比較的早い段階から面接に人事だけでなく部長、取締役クラスなど上の人間が同席することが多いからです。

決裁権のある人物と話す機会が転職活動の初期段階で訪れることも多く、地方の中小企業ならではといえます。

U・Iターン転職を成功させるためにも臆さずに給与や福利厚生、待遇はよく確認するようにしましょう。

余談にはなりますが、地方は都会に比べ物価が安いものです。
家賃にしても同じ間取りで都会の半分という物件はざらですし、駐車場賃料に関しても1/10程度なのです。

同じ家賃で一軒家が借りられてしまうこともあります。
それを考えれば生活水準はほとんど変わることがなく、貯蓄を減らさなくてもこれまでと同じように生活できると考えられます。

転職フェアや地方自治体の支援制度を利用しよう

では、実際どこでU・Iターンの転職活動をしたらよいのでしょうか。
地方に行かずとも都心でできるU・Iターン転職活動があります。

それは転職フェアです。
転職サイトの運営会社や地方自治体が共同で行っていることが多く、都内で定期的に開催されています。

新卒採用で合同企業説明会に行った方も多いと思いますが、転職者にもそういった地方の企業説明会があるのです。転職フェアや、U・Iターンセミナーなどは転職サイトのトップ画面で告知されていることが多く、定期的にチェックするとよいでしょう。

また、転職フェアの良いところは人事担当者と直接話ができるところです。
場合によっては1対1で話ができることもあります。

企業のホームページや転職サイトの画面からではわかりにくい企業情報、会社の雰囲気、仕事内容を聞くことができます。

そして地方自治体ではU・Iターン者のための支援制度が充実しているところも多く見受けられます。自治体からの家賃補助などの支援が受けられる場合があります。

転職フェアではこういった自治体の取り組みが紹介されていることもありますので確認するとよいでしょう。

例えば和歌山では移住する若者に最大250万円!が支給されます。
宮城県では移住後20年間済むと土地建物が無償譲渡されます。
福岡県添田町では新築一戸建てを家賃3万5000円で借りることができます。

どこの地方も若者を呼び込みたい、取り戻したいと考えているのです。
こういったU・Iターン転職者のための手厚い支援を利用しない手はないでしょう。

転職サイトや転職エージェントを活用しよう

転職サイトや転職エージェントの中には地方の求人に力を入れている企業があります。

例えばキャプラ転職エージェントは広島、岡山、香川に精通した転職エージェントですし、ワークポートは福岡の転職ページを設けているほど福岡のIT業界の転職に力を入れている転職エージェントです。また、転職サイトではDODA、IT転職ナビ、マイナビ転職でも地方の求人に力を入れています。

しかし、ここで注意しなければならないのは転職サイトでの検索では客先常駐や特定派遣で地方に派遣している企業も引っかかって来ることです。

また、地方のIT企業でも客先常駐をさせる様な中小企業のSIerの場合、地方で案件を取ることができないと求人量の多い東京勤務を命じられることもあります。せっかくU・Iターンをしたのに元も子もありません。

こういった企業に引っかからないように企業情報をチェックすることはもちろん、検索するときにも転勤がない、勤務地が一か所などの絞り込み機能をうまく使って回避するようにしましょう。

地方企業は中小が多く、会社の規模も都心に比べ小さいため社員一人一人の力がより重要となります。非常にやりがいがありますよね。よりよいU・Iターン転職を成功させて企業であなた自身の個性を発揮しましょう。